経済学の終焉

しゅうえん

少々前になるが、経済学でノーベル賞を頂いた方が、会社をぶっつぶし
社会に多大なる大迷惑をかけた。
ポートフォリオ(証券化)の大先生であった。
少々古い、ケンインズやマルクスと言った方々の唱えた経済学は
ほころび、役目を終わろうとしている。

価値を証券(お金を含め)に替えて流通を飛躍的に良くすると同時に
お国も個人もローンを組んで実体経済を大きくする手法はマルチ商法
と同様に何時の日か破綻をきたす。
当然の結果であろう。
世界全体でこの手法をとってきたから、少々時間がかかった、その最先鋒
のアメリカは個人のローンで世界を引っ張った。
正確には分からないが、日本円で1000兆円を越えると想像されます。
たとえアメリカ人でも、返済が可能な金額ではない。
ポートフォリオ(証券化)と個人の欲望がもたらしたものなのである。
もう、これ以上、この手法が使えるとは思わない。

経済学が終焉するのは、単にローンの影響だけではないが、主因である。
学問に入って居なかった多くのパラメーターが顕著化したため、経済学の
破綻が早まった。
ケインズ理論で経済は確かに活発になったし多くの人が潤った事は確かだ。

投資
(設備投資・住宅建設)は最も効く特効薬である。  
その影響は広く全ての産業に、差はあるもののおおくの利潤をもたらす、
しかし、それは、
覚醒剤、モルヒネ・アヘンであり、
中毒になるのは必然なのである。 良識があってもそれから逃れられない。


一度使ったが最後二度と抜け出せないし、 国民はその甘い罠にかかったら
奈落の底に落ちるのは時間の問題だけである。

日本はその最先端であが、最後の砦、中国もすでにそのアヘンに手をだし、その最先鋒が役人
であるから最悪、アヘン戦争前夜の中国と同じになってしまった。

さらに悪いことに、そのローンの利益は一部の共産党幹部が独占してしまった。
これでは革命が起きる。 起きない方が不思議である。


金融危機の原理

上の説明で説明していない、危機元凶はスワッピング取引 CDS(クレジットデフォルトスワップ)
簡単に言うと  借金踏み倒し保証債権  となる。
こんな物が有るから、銀行はどこにでも金を貸したのである。
そして、それを最終的に保証したのが 「AIG」であった。
さらに、AIGの社債は金利が良いので多くの銀行などが買った。
引き金になったのは、サブプライムローンであるが、半端な金額ではない。
簡単に計算しただけで、サブプライムローンの保証はできないことが判明、
となると
全ての保証が無しになる。  とんでもないことである。
全ての銀行があわてだしたのである。
AIGがつぶれれば  全ての借金の保証はない、AIGの社債も 「0」に
パニックに成るのは当然である。 今後貸し出しはできない事になる。
銀行は貸し倒れの準備金を各国政府の管理の元、積み増しをしなければ成らない。
しかし、貸し出した金額があまりにも多く、それができない。
万事休すである。
世界中の銀行は、どんな優良企業でも貸し出しができなくなるのでした。
従って、AIGが つぶれれば 完全に経済は終了します。
めだたし、めでたし。  おしまい。

金融危機の原理

保険は賭け事なのである。

タイタニック号の時代、船が無事目的地につけるか、又は無事帰るかは
賭け事の対称になった。
賭け事のでき場所がロイズコーヒーハウスであった。
このコーヒーハウスの掲示板に賭の内容を貼りだし、応じる者を募った。
原理は今でもまったく同様、ただ、負けたときに支払えない者は排除され
支払いが可能な者だけが参加できた。
その最も重要な、支払い能力が無視されれば賭は成り立たない。
詐欺になる。
船の場合は、このロイズが今も重要な役割を担っている。
機械や乗り物の細かな部品に至るまでロイズ規格がありこれを満たさない物は
掛け率が大きく変わり、保険(受け手)が募れない場合が発生する。
機械や乗り物のの場合は適応されるが、人が借金する場合は規格が決まらない。
いい加減なところで妥協する。
それでも、支払い能力があれば良いのだが、リーマン兄弟会社のように、無いから
その保証を債権にして売ってた。(CDS:スワップ)
(スワップをいやらしく、スケベに思うのは私だけだが。)
その手口を多くの保険会社がまねしているのである。
この手口を利用すれば何でも保険に加入できる、勧誘できるのである。
しかし、保証されるかは大疑問、保証されない。つまり保険に成らない。
何故か?

仮定の問題としてですが、関東に大地震が起きたとします。
被害の想定は有りますが、実際には大きすぎて全ての保険は倒産するか、支払いを
年金にするかでしょう。(又は支払うが期限を決めない。)
戦争でも良いのですが、結論は同様です。
何せ、保険会社も大被害、債権を買った会社も大被害、情報も集められない。
社員も居ない。  ちょっと考えれば分かります。
それを可能にしているのが、CDSなのでしょう。実際に地震保険がそうなってるかは
分かりません。おことわりしておきます。

結論
自社の采配で保険が完結する場合は限度がある。
               しかし、CDSを使うと無限大になる。
何でも保険の対象にできる。
もしもの時はCDSを買った人が払ってくれる事になっている。
「問題はないのではないかい?!」

っとんでもないことです。
金融会社は互いにLINKしているので 全てが同時に起きるのです。
どっかの会社が支払い不能になると全部だめに成るのです。
ここで、債権は紙切れであることを忘れてはいけません。
リーマン兄弟会社の債権を買った。  紙切れに金を出したことなのです。
それが、ある日トイレットペーパーにも成らなかったら、トイレに入ってその紙が
使えないと分かったときのパニックは 想像を絶する。
(手で拭けばいいのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・)
そこで彼らは、大きな声で   「神よーーーーー」と言うのか?

限りなく怪物を作り続ける現代の経済学は、絶滅危惧種であの恐竜がたどった
運命をたどることになる。

2009/03/01から書き出し

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新しい経済学のコンセプト

もう景気は回復しない

景気は回復しない!!
済成長とはいったい何であろうか? GDPとは?(国民総生産)
経済学上のこれらの定数は先進国間の流通が完全に正常に自由に行える場合に
意味があり、生産した物は必ず売れる、または食べられる事が大前提である。
その先進国においては紙幣、手形、ローン、証券で買えた。
それらの紙切れが流通できるのもまた先進国間だけである。

しかし、今回の経済危機では、その紙切れの神話が揺らいだ。
もう紙切れではおっかなくて売れない。買えないことになりかけている。
銀行は、高金利ハイリスクを何ともせず、紙切れで紙切れを買いあさり
国は紙切れを大量に発行し配りまくった。 一般庶民は紙切れにサインをしまくり
不要不急のものをそろえた。
しかし、先進国のマルチ商法にも年貢の納め時はくるのである。

全く子供の遊ぶゲームと一緒、  空想の世界で遊んでいても
居間から雷親父が怒鳴り込んできて
「いつまで TVで遊んでやがる。たまには勉強しろ!!!」
これで子供は空想の世界から現実の世界に引きずり降ろされ、現実の世界に
目を向ける。

そこからやっと 子供から大人への世界に向かい、少し努力するように成るかも
知れないし
また、そう成らないでピーターパンのまま一生すごすきっかけに成ったりする。

ともかく、経済構造が大きく変わる。変わろうとしているのが現実で、また、元の
もくあみで同じ事を繰り返そうにも
もうこれ以上紙で子供銀行のまねはできなく成るのではないかと心配する。

まさか、世界がネバーランドに入りこむとは思えないが・・・・・・??。





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見えざる手?

2012/11/16 追加
ヨーロッパの経済危機がヤフーの新年のニュースにあった。

経済学が悪いわけではないが、自由競争は、情報をすべての人が共有
していることが条件であるが、現実にはそうなっていない。
情報操作によって競争がない、または操作されている。
ネット社会でも何ら変わっていない。

検索エンジンでTOPに成るにはたくさんのお金がかかるのだし、悪い商品でも
マスコミを使えば売れる。
理想的な自由競争などあり得ないのだが、経済学では 仮説としてそのような自由競争に
成れば自動的に制御機能が働くと言うだけの話なのである。
長期天気予報と一緒で自由市場と同じく個人の行動はバタフライ効果で予測不可能。

そんな中で、黒点数と経済予測が妙に一致する。  偶然かもしれないがこの調子で
行けば今年は大恐慌に近くなる。

ケインズの「見えざる手」とは実は太陽黒点なのであろうか?

(ケインズ論的な世界経済の)

2012/11/23
太陽黒点と経済の各種指標は連動する。
従って、現在までの様に経済活動が右肩上がりの登り調子などほんの
数百年の現象に過ぎないともいえる。

地下資源の枯渇、自然環境の悪化などが黒点数減少と連動したとき
急速に経済の縮小が起こりうると心配するのである。

未だに1929年の大恐慌の原因さえ確定できないのであるから再度起こりうる。
太陽活動もよく似てきた。(黒点数推移)
さらに、世界的な経済の落ち込み。
これを支えるほどの大きな公共投資をできる国は今はない。
どこの国も借金まみれで、もうこれ以上借金をすることが限界に達している。
勿論日本もである。
我ら貧乏人は倹約、節約の2文字以外執る手段は無いのである。

見えざる手は
見えないまま
なのだ?

2013/07/29
リーマンショックの頃から怪しげな CDS(踏み倒し保証証券)取引は危ないと
( 2015年はシェールオイル関連ジャンク債がCDSだ。)
言われているにかかわらず、中国の不動産バブルにも当然この手法が使われている。
そういう会社ほど中国はまだまだ成長
(国民を犠牲にして)すると言っている。
(日本の証券会社の殆どが中国OKと言っていが それを今時信用する馬鹿は多くない。)

間接的に世界の
銀行・証券会社がそのCDS高金利の麻薬中毒で運用している。
中国のインチキ経済は大量に紙幣を印刷してインフレにしている様ないい加減なもので
管理されていないから、実際の貸し出し金額はGDPの2倍以上と言われる。
すでに限界を超えているが、どこぞの銀行が資金の回収に走れば連鎖する状況なのである。

中国の正規銀行の担保はアメリカ国債がメインであるから、不良債権の連鎖が始まると
良くて、その国債での支払いとなろう。 
その国債を決済に迫られる銀行は売る。   連鎖としてアメリカ国債の下落(金利上昇)となる。
同時におなじ事が日本でも起きる。

このシナリオ通りにならないことを祈るがリーマンショックの時は日本円で1000兆円 
程度だったが
中国の負債はアメリカのGDP程度となるため、各国は手の打ちようが無い。

なんだか、だんだん悪い方に向いているが、これも運命なのかもしれない。
本日株価も500円近い下落である。 中国経済崩壊の序曲は日本株暴落からかもしれない。

2013/08/05
経済学なるものは入手する情報が正確でなければ意味がない。
中国の様に勝手に数字をいじり回す人種には意味がない。
GDP7%アップなのに国内輸送はマイナス成長になったりしている。 
これではいくら計算の速いPC
でも結果は当てにならない。 そんなことの繰り返しで、限界に至ったのが中国ではなかろうか? 
すでに救いのないような経済状況なのが現状である。
日本の企業も満州国建国のような大志を抱くのは良いが、昭和の前例を思い出されることを祈る。

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2015/06/30
ギリシャの金融危機はケインズ流(間違った)の借金まみれで崩壊寸前、誰にも手の打ちようが
ない。 どこの国についても同様なジレンマが存在する。
ギリシャは2000年前から、プラトンが言うところの 衆愚(愚かな大衆)政治の世界代表に
成ってしまった。 さすがに時代を先読みしている国であると驚いた。
ケインズ流の借金は麻薬であるから、中毒から抜けるには相当な苦痛が伴うが、何もギリシャに限ったこと
ではない。
ただし、個人主義と利己主義の強力な国では借金中毒は国の責任として国民は逃避する。
まさに、そうなってしまった。 ケインズの理論が間違っているのではなく、その中毒からの脱出の
処方箋が書かれていないのである。
資本主義民主主義国家では、国民の負担を強いると政府は 切られてしまう。 これが衆愚政治の
最大の弱点である。

日本場合、運良く民主党なる政治が政権を取ったとき、あまりにもあほだった、それがばれて
しまったにすぎないし、また天災も大きく影響した。 実に幸運であった。
しかし、
次の政権もまた、この麻薬を使い始めている。 国の安全と生活を保持するために、政治家は
詐欺師、泥棒、凶悪犯の上を行く 嘘八百を平気で言えなくてはつとまらない。
何故なら、嘘と欺瞞で平和は保たれるのである。
その意味においては、現政権はいくらか可能性がある。 嘘が多少うまくなったのである。
年金生活者としては、何とかギリシャの二の舞にだけは成ってほしくないのである。
だが、日本の現状も決して、安穏としてはいられないのである。